軽急便の地図
軽トラックの荷台が銀色の箱で覆われた配達便をたまに見かけます。
おそらく記憶が確かなら、荷台には何も書いてなかったと思います。
3、4日前、早朝に車でコンビニに寄りました。
ボクがコンビニの駐車場に入るのとほぼ同時に対向車線の車も入ってきました。
ボクは駐車場の駐車線の中に車を停めましたが、その同時に入ってきた車は道路に平行になるような形で入り口付近に車を停めました。
その時は全く気にも留めずコンビニの中に入りました。そしてボクが中で買い物をしていると、見知らぬおじさん(もうお爺さんに近い)が突然話しかけてきました。
ボクは何か悪い事でもしたのかと、身構えましたが、まあ何の事は無い、道を聞かれただけでした。
がしかし、
それが少し奇妙だったのです。
そのオジさんは言いました。
道を尋ねたいのですが、いいですか?と。
ボクはいいですよ。と答えました。
するとオジさんは、この道(コンビニの前の道)を行けば〇〇に行きますか?と聞きました。
ボクは少なからず驚きました、何故ならば、その〇〇は隣の県の市の名前だったから。
考えてもみて下さい。コンビニの前の、特に大きな道でも無い(田舎の住宅地にある地元の人が使うような道である)ところを真っ直ぐに行って、隣の県の〇〇市につく訳が無いではないですか。
ボクは初めに道を尋ねていいですかと聞かれた時、近所まで来たが細かい住所がわからず迷ったと言う事なのだと、勝手に思い込んでいたので、よりビックリしました。
が、そんな態度はおくびにも出さず、慎重に丁寧に教えてあげました。
しかし、教えてる最中も記憶するばかりでメモもとる気配もなかったので、ボクは大通り(オジさんの望み通り真っ直ぐ行けば目的地に着く国道)までの道のりを教えました。細かいことは言わず、多少大回りでも分かりやすい道を教えてあげました。
聞き終わるとオジさんはお礼を言ってコンビニから出て行きました。
早朝で外はまだ真っ暗な中、オジさんの軽トラはコンビニを出てスピードを上げながらボクの教えた最初のカーブを左に曲がったのでした。
オジさんが無事にその街にたどり着けたのか、ボクは知らない。
そしてオジさんが去った後のコンビニの駐車場の車の中でボクは考えました。
配送を仕事としている2019年のオジさんは何故地図を持っていないのか。なぜGoogleマップを使わないのか、そして何故、目的地から軽く1時間以上も離れた土地で道を聞くハメになったのか、と。
あまりに不可解ではないですか。大体そんな道を通っていると言う事はおよその現在地は分かっていたはずだし、分かっていないならば何故そんな道を走っていたのか。。。ボクには分からない。現代日本の都市部で道に迷うなんて事が起こるのが。
まあ、道を聞くのは構わないけど、携帯(スマホ)も地図も持たずに配達の仕事するなんてあり得るか? 本当に不思議でたまらない。なんか少し気味が悪い感じすらする。
オランダに行ったって道に迷わなかったぞ。
Googleマップ、えっら〜〜い💓
じゃあ、またね。